表現方法と表現するもの

表現方法と表現するものの関係

【弾き語り】はいだしょうこ「涙そうそう」- BEGIN/夏川りみ(フル)〈公式〉【一五一会】

私はETV(注: NHK教育のことね)スキーなので歌のおねえさんの歌は好きで、はいだしょうこさんがいろんな歌を歌いこんでいくこのチャンネルは結構好きでよくみています。
ただ、どんなに好きでも、歌い方や声、もっと言ってしまうと、歌い手としての今までの歴史や経歴と、合う歌合わない歌というのはやっぱりあるなと思ってしまいます。
(そんな偉そうなことが言えるほどのものが私にないことは承知で)はいだしょうこさんについていうと、歌い方や声が健康的なので、歌が人間の暗さやマイナスな要素を多分に含む事象そのものをテーマとしている場合には映えないなあというのを感じるところ。
真逆の場合はたまにはまることもあるけど、大体のケースははまらないイメージを受けます。

ちなみに私のイメージする真逆の場合というのはこういうやつです。
はいだしょうこ「ひこうき雲」- 松任谷由実/荒井由実(フル)〈公式〉
歌の言葉尻は明るいけれど、表現しているテーマが暗い場合というか。こういうパターンは明るく歌うことでテーマが引き立つ。

ほかによく見てしまう歌い手さんとして、自衛隊の歌姫の鶫さんとか、いろんなイメージを背負って表現しているなあと思う次第。

表現者と表現するものの幅について

どんなレベルの表現者であれ、表現者は表現したいタイミングに表現したいものを表現したいと思いがちのところがあって、自由に表現できる土俵をよしとするところがあります。
ただ、実際に世の中に出られた表現者というのは大体色がついていることが多く、その後も継続的にその色の表現を続けることを求められる場合が多いのであろうと思います。

一つの方向のことを表現することに集中し、結果的にその方向への表現に秀でた人がその技術を、その方向のスペシャリストとして評価された結果、有名になっていくというのは、合理的なステップであるのだろうと考えられます。
いろんな方向の表現を並行で鍛えていくと、それぞれの方向にかけられる時間は分散して少なくなるので、結果的には世の中に出られる時期が遅くなるし、結果的に世の中に出られる前に辞めてしまったり辞めざるを得ない状況になってしまうのだろうと思います。

何が言いたいかというと

私はこういうことに気付くのに、結構な時間がかかったのですが、こういうことは早く気付いた方がいいことなので、誰かから習うのがいいと思うわけです。
その言葉の意味を本当にわかるのは自分の体験からしか来ないと思うのですが、字面だけでも習っておけばそこにたどり着くのは、少しは早くなるんじゃないかと思います。

そして、言ってしまえば私のブログに書いている話というのは、大体そういう内容です。 自分の中でかみ砕いてこなかったこまごまとしたことを、アウトプットすることで定着化する作業。